幸呼来(さっこら)Japan

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おりとは

ものを愛おしむ気持ちも、
一緒に織り込む

裂き織りの織り方

「裂き織」の起源は江戸時代中期。寒冷な気候のため綿や織維製品が貴重だった東北地方にあると言われています。当時は日常生活に用いる衣類や布団などの布を、裂いて細く繊維状にし、ねじりながら織り上げていました。

17世紀になって、東北地方にも古木木綿(木綿の古布)が入るようになり、その肌触りのよさは多くの人を魅了しました。しかし、古布とはいえ安いものではなかったため、貴重品として「使い切る」文化の中で裂き織技術が発展していきました。

近年は、繊維製品が手に入りやすくなり、裂き織はあまり織られなくなりましたが、一方で、その独特の風合いや芸術性、古布や残反(生地の残り)を利用するという特色が注目され、アパレル・インテリア系のデザイナーからもデザイン性の高いエコファブリックとして見直されてきています。

工程

裂き織は、その工程のほとんどが人の手で行われます。布を細く裂いてよこ糸をつくり、経糸を通した織り機で一段一段ていねいに織り込んでいく。それは単なる作業ではありません。人の手を通じて、ものを愛おしむ気持ちも一緒に織り込まれています。だからこそ、機械では表現できない暖かみのある独特な風合いを生み出すのです。

動画でみる裂き織りの工程

商品紹介

使う布によって色使いや質感が異なり、布の持つ個性がより際立つ裂き織。その独特の風合いは、エコ・リサイクルという側面だけでなく、ファブリックプロダクトとしても大きな魅力と可能性を持っています。


STORY OF 幸呼来Japan

おりで「もったいない」
に光をあてる

「裂き織で障がい者の雇用の場をつくり、地域の伝統技術を未来につなぎたい」と、今までになかった「裂き織× ビジネス」に挑戦する幸呼来Japan。裂き織との出会いから今までのストーリーを、代表取締役の石頭が振り返りました。

「裂き織」にひとめ惚れ

 

私が「裂き織」と出会ったのは、2009年8月。勤めていた会社の勉強会で、盛岡市にある高等支援学校を見学したときです。障がいを持つ子どもたちが通うこの学校では、カリキュラムの一環として木工品や園芸品、手芸品などの制作・販売に取り組んでいるのですが、中でも余り布や古布を細く裂いて織った「裂き織」の美しさ、緻密さにとても感銘を受けました。

このとき初めて「裂き織」という伝統技術が地元で受け継がれてきたことを知りました。それ以来、今まで全然目に入ってこなかった裂き織が、道の駅や物産展などいろんなところで目に入ってくるようになったんです。しかも、まちなかで売られているどの裂き織よりも、支援学校で見たもののほうがずっとすばらしい。生徒さんのレベルの高さに改めて感心したのと同時に「技術を習得しても卒業後の就職にはなかなか結びつかない」という先生の話を思い出しました。

障がい者の技術を
活かす雇用の場を

「この技術を埋もれさせるのはもったいない」。そう考えた私は、勤務先の社長に「裂き織を事業としてやりたい」と直談判。盛岡市の緊急雇用創出事業の補助金を得て、2010 年7月に裂き織の生産・販売事業を立ち上げました。支援学校を卒業した障がい者2名を含む、計4人でのスタートでした。

織り機などの設備を整え、あとは材料となる布をどこで調達しよう…。そう考えていたとき、思いついたのが、岩手を代表する夏祭り「盛岡さんさ踊り」の浴衣を使うことでした。さんさ踊りでは、さまざまな企業・団体が揃いの浴衣を着てパレードに参加します。その着古した浴衣をもらい受けて裂き織にし、縫製してポーチやペンケースなどを作り、販売。若い世代を中心に幅広く受け入れてもらえるデザインを意識しました。パレードに華を添えるさんさの浴衣は色合いがきれいなので、仕上がりもポップでカラフル。「さんさ裂き織」と名付けたこのシリーズは、盛岡のおみやげとして少しずつ認知されるようになりました。

作業場のようす
実習のようす
「裂き織を仕事にしたい」と考えている障がい者を対象に、支援学校や障がい者施設からの実習も受け入れている。
仕事のようす
工房で裂き織を手がける、障がいを持つスタッフたち。彼らの仕事ぶりはていねいで、何より「裂き織が好き」という気持ちで楽しく働いている。

「幸呼楽Japan」の設立

順調に成長を続けていた「さんさ裂き織」でしたが、東日本大震災が発生し状況が一変。震災の影響で母体である会社の業績が下がり、裂き織事業を続けられなくなったのです。

だけど、電気も復旧していない震災の翌日にでさえ「心配だから」と工房に来てくれたスタッフたちを見放すなんて、私にはできませんでした。「なんとかして彼らの働く場を確保しなければ」。そう思い独立を決意。2011年9月に「株式会社 幸呼来Japan」を設立しました。

「幸呼来」は、さんさ踊りの「サッコラ〜チョイワヤッセ」というかけ声から取ったもの。「幸せは呼べばやって来るよ」という意味です。東日本大震災で大きく傷ついた東北、日本に幸せが来るようにという思いも込めました。

対等なビジネスパートナーになるために

そんな中、大手通販会社さんに声をかけていただき、商品を扱ってもらうことになりました。そのためにも安定した生産体制を整えなければなりません。そこで障がい者の就労を支援する「就労継続支援事業所」の認可を受け、障がいを持つスタッフを追加雇用。また、地域の障がい者施設、裂き織サークルとも連携し、数量の多いオーダーにも対応できるようにしました。

大手との取引は思った以上に大変でした。指定された納期に間に合わせることができなかったり、経験のない大量の注文に腰が引け「絶対無理」と即答したこともあります。それでもビジネスの基本を教えていただきながら受注をこなすことで「自分たちにもできる」という自信が生まれました。私は裂き織を事業にすると決めたときから「障害者支援というフィルターを通すのではなく、純粋に商品のクオリティで勝負したい」と考えていましたが、まだまだ甘い気持ちがあったことにも気づき「身を引き締めてがんばろう」と思いをあらたにしました。

この会社とのご縁でファッションブランドとのコラボが実現したり、大きな音楽フェスの公式クッズに採用されるなど、会社が大きく成長・飛躍するきっかけをいただきました。とても感謝しています。

  • SPINGLE MOVEとのコラボ商品
  • パノレーチェの商品
  • 中川政七商店との取り組み
  • ANREALAGEとのコラボ商品

「もったいない」が
新しい価値を生み出す

「幸呼来 Japan」のスタッフ
「幸呼来 Japan」のスタッフ

現在「幸呼来Japan」では、2つの裂き織ブランド、プロジェクトを展開しています。

ひとつは、事業の立ち上げから取り組んでいる「さんさ裂き織」。ふたつめが、アパレルメーカーのあまり布(残反・使わなくなった生地)を使い、テーブルウェアやクッションカバーなどデザイン性の高い裂き織プロダクトを提案する「Panoreche(パノレーチェ)」。そして、今回新たに立ち上げたのが、メーカーから預かったあまり布で裂き織をつくり、新たな価値が付加された生地としてお戻しする「さっこらproject」です。

木綿が貴重だった時代に生まれた「裂き織」には「もったいない」と思う気持ち、モノを愛おしむ気持ちも一緒に織り込まれています。眠ったままの布と、技術を活かす場のなかった障がい者たち、そして細々と受け継がれる東北の伝統工芸。どれも「埋もれたままではもったいない」ものばかりです。裂き織によってそれぞれに光を当て、社会の中で活かされるようお手伝いをしたい。私たちの活動は、それを実現する大きな可能性を持っていると信じています。

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ブランド / プロジェクト

【ブランド】
岩手を代表する夏祭り「盛岡さんさ踊り」で着用した浴衣を使用。パレードを彩る浴衣の華やかな色合いと、裂き織の暖かな風合いが魅力の雑貨ブランド
【ブランド】
アパレルメーカーなどで使わなくなった布(残反)を裂き織にし、デザイン性の高いインテリアプロダクトを提案するファブリック&ライフスタイルブランド
【プロジェクト】
メーカーから預かったあまり布(残反)と裂き織の技術を融合させ、あらたな価値と大きな可能性を持った生地(素材)としてお戻しするプロジェクト

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会社概要

社名
株式会社 幸呼来Japan
(さっこらじゃぱん)
所在地
〒020-0126
岩手県盛岡市安倍館町19-41
連絡先
019-681-9166【電話】
019-681-9165【FAX】
設立
2011年9月15日
代表取締役
石頭 悦
社員数
19名(パート含む)
自社裂き織ブランド
さんさ裂き織り工房
Panoreche(パノレーチェ)
プロジェクト
さっこらプロジェクト
主要販売先(順不同)
岩手県産株式会社、株式会社平金商店、株式会社乃村工藝社、株式会社かわとく壱番館、株式会社北星館、ROOM DESIGN、株式会社金入
主な事業内容
障がい福祉サービス就労継続支援事業所の運営、裂き織商品の製作・販売

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